ホール客席からの見え方と、来日アーティストのライブの感想を、素人目線でお伝えしているこのシリーズ、今回は武道館の南スタンド2階後方です。
クラプトンさんのライブには2019年にも参戦しましたので、その時との見え方の違いなども書きながら、感動冷めやらぬうちに2025年公演の千秋楽を振り返ってみたいと思います。
武道館のそのほかのスタンド席からの見え方はこちら ↓
日本武道館 東スタンド 1階B列からの見え方【エリック・クラプトン 2019】
日本武道館 南東スタンド 2階 G列からの見え方【TOTO 2023】
日本武道館 南東スタンド 1階G列からの見え方【ジャーニー 2024】


目次
席はスタンド2階南Q列20番台

ステージ真正面でした

上の座席図の水色の星印の位置に座りました。
ライブ当日の午前2時頃eプラスで予約。全公演売り切れる前に2日間も公演が追加されたせいか、正面の席が残っていました。
武道館でこんなに上のほうに座るのは初めてです。天井から見下ろすような席だと思っていたのに、実際は全然違い、音楽ホールで言うと3階席後方くらいの高さかな。
肉眼では上の写真よりもステージは近く、目の前にステージがパーッと開けていい感じです。武道館の2階も悪くないですよ。
特に南スタンドは格別です。
6枚のモニターが素晴らしい
この2階席後方(P列より後ろ)のデメリットである「遠さ」に関しては、ステージ上にある6枚のモニターが補って余りあるほどでした。
ちょうどラインアレイ・スピーカー(ぶら下がってる青虫みたいなやつ)がモニターにかぶってしまったのは残念ですが、6枚が丸みをつけて配置されており、両端のモニターには特に角度がつけてあるので、どのスタンドのお客さんも、まんべんなく見やすかったのではないかと思います。
しかも、Xに投稿されたウドー公式の写真のとおり、6枚が同一の映像ではなく、バラバラに映るんです。これは初めての経験でした。クラプトンさんの正面からの同じ映像がどかんと6枚のモニターに映るかと思えば、それぞれ(6枚中2枚は一緒かも?)違うメンバーが映ったり、ソロを取っているメンバーがいろんなアングルから映ったり…。
ステージ下のカメラマンは見えたものの、ステージ上に据え置きカメラらしき物は確認できず、一体どこから撮っているのか分からずじまいでした。
2019年来日時との演出面の違いはそこです。6年前はステージの両側にモニターが床置きされていただけだったので、東西スタンド上階のお客さんはモニターが見えず、正面からの映像は楽しめなかったと思います。
かくいう私も、東スタンド1階だったので西スタンドに近い立ち位置のメンバーがよく見えませんでした。
今回は女性コーラスがフィーチャーされるパートでは、コーラスの女性がメインでバン!とアップで映るし、それぞれのメンバーの表情や手元がしっかり映るので、ライブが一段と楽しいものになりました。ライブの技術も進歩していますね。
2階後方でこんなに音がいいとは
これもまた、驚きでした。「ライブハウスレベルの音だった」という投稿をSNSで見かけましたが、まったく同感です。ライブハウスで、すぐ目の前で演奏しているように聞こえるのです。スタンド席の遠さをまったく意識しないで聴ける素晴らしい音響でした。
見る度に深みが増すんだな、きっと
2019年に初めてクラプトン公演に参戦した新参者です。今回のほうがセトリが好みだったし
モニターがあるせいか、私のようにガチファンじゃなくてもすごく楽しめました。
ヒーロー登場みたいなかっこいいオープニングで、いきなりのWhite Room!
Sunshine of Your Loveも聴けた!
そして終盤のOld Love。これはギターソロが渋くて、しびれました。
アコースティック・コーナーでつくづく感じたのは、
なんてギターがうまい人なんだってこと。(今さら…笑)
音数が多いので2人で弾いてるのかと思ったら、ドイルは弾いてなかった…(双眼鏡で確認)
メンバーは、キーボーディストの1人がティム・カーモンに変わっていました。赤いシンセ(Nordというらしい)のピッチベンドを使ってギターのチョーキング風に演奏したり、ユニークな音のソロで面白かったし、客席も沸いていました。
でも…私はやっぱり反対側にいるピアノのクリス・ステイントン派です。
かなりのご高齢なのに、今回も元気に来日してくださりうれしかった。
高校生の時フィルムコンサートで見たウッドストックの記録映画で、一番心を引かれたのがジョー・コッカーのYou are so beautifulでした。
1969年のあのジョーのステージで、クリスがピアノを弾いてたんだなと思うと、2025年に同じ会場にいることが奇跡に思えてしまう。
クリスのファンキーなピアノソロを聴きながら、こういうピアノが弾けるようになりたくて練習していたんだよ、と若い頃を思い出したりしました。
『エリック・クラプトン~12小節の人生~』を観たこともあって、どの曲も前回より深く味わえたような気がします。
クラプトンさんの公演は、きっと1度目より2度目、2度目より3度目と、見る回数をを重ねるごとに味わいが増すものなんでしょう。気づくの遅いね。
今年80歳だそうですが、2時間近く、メドレーみたいにぶっ続けで演奏できる体力はすごいです。
Voを助けてもらいながらでも、また公演してほしい。というか、きっとまた来日されるでしょう。
Little Wing やPresence of the Lordやってくれないかな~。
ライブのまとめ
日時:2025年4月27日(日)17時開演(武道館公演第110回目)
座席:S席 25,000円
演奏時間:約1時間50分
ざっと見の男女比:7:3(週末のせいか女性が多かった。家族連れもちらほら。家族でクラプトンライブなんてイイですね!)
セットリスト
1. White Room
(Cream song)
2. Key to the Highway
(Charles Segar cover)
3. I’m Your Hoochie Coochie Man
(Willie Dixon cover)
4.Sunshine of Your Love
(Cream song)
5.Kind Hearted Woman Blues
(Robert Johnson cover)
6.Golden Ring
7.Nobody Knows You When You’re Down and Out
(Jimmy Cox cover)
8.Can’t Find My Way Home
(Blind Faith song)
9.Tears in Heaven
10. Badge
(Cream song)
11. Wonderful Tonight
12. Old Love
13. Cross Road Blues
(Robert Johnson cover)
14. Little Queen of Spades
(Robert Johnson cover)
15. Cocaine
(J.J. Cale cover)
アンコール:
Before You Accuse Me
setlist.fmより
来日メンバー
CHRIS STAINTON(クリス・ステイントン)〈Key.〉
DOYLE BRAMHALL II(ドイル・ブラムホールII)〈G. / Vo.〉
NATHAN EAST(ネイザン・イースト)〈B. / Vo.〉
Tim Carmon ( ティム・カーモン )〈Key. 〉
SONNY EMORY(ソニー・エモリー)〈Dr.〉
SHARON WHITE(シャロン・ホワイト)〈Back Vo.〉
KATIE KISSOON(ケイティ・キッスーン)〈Back Vo.〉
Martin & Co. 公式ページより