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TOHOシネマズ日比谷 スクリーン5 (TCX &ドルビーアトモス)客席からの見え方【名もなき者】

TOHOシネマズ日比谷 スクリーン5 (TCX &ドルビーアトモス)客席からの見え方【名もなき者】

各劇場からの見え方と、ライブや作品のレビューを素人目線でお伝えしているシリーズ、今回は若き日のボブ・ディランを描いた「名もなき者」が上映されているTOHOシネマズ日比谷 スクリーン5 です。

やっぱり日比谷は美しい!

TOHOシネマズ日比谷は東京ミッドタウン日比谷の4階にあります。

通りを1本隔てた先に大きな公園や皇居があるため空が広く、都心にありながら開放感とエレガントさが感じられるエリアです。
NY、セントラルパークのMET周辺になんとなく似ているような気がします。

ちょうど春のイベント中で、再生PETボトル、再生プラスチックといったリサイクル素材を原材料に配合した花材によるフラワードームが広場に設置されており、とってもきれいでした。




巨大スクリーンとドルビー仕様のスクリーン5

A列~Q列の17列。386席+車椅子席2。スクリーンが13あるTOHO日比谷の中でも、「5」は、かなり大型のシアターです。

『名もなき者』は公開から1カ月半が経っており、他館はほぼ上映を終えてしまった映画なので、まさかこんなに立派なシアターで見られるとは思っていませんでした。

一旦入場したものの間違えてIMAXシアターに入ってしまったのかと思い、一度出て確認し直した私です(笑)。写真の座席図どおり、スクリーンがシアターの幅いっぱいあり、高さが天井まであるビッグサイズ。

IMAXそっくりですが、シアターの入り口にこう表示されています。

TCXとは?

Dolby Atmos (ドルビーアトモス)とは?

ドルビー・ラボラトリーズが開発した音響システム名です。

天井を含めて増設されたスピーカーと独自のシネマプロセッサーにより、映画サウンドに、自然でリアルな音場をつくり出し、観客をストーリーに引き込みます。
▶ 天井に設置されたスピーカーにより高さを含む3次元的な表現が可能
▶ スピーカー毎に自在に音を配置し、移動させることが可能
TOHOシネマズ 日比谷公式サイトより

F列に座りました

できるだけ映画の世界に浸りたいので、前のお客さんの頭があまり見えない前方が好きです。
今回はF列の真ん中へんに座りました。

上の写真は映画が始まる前のCMの画面です。上映時は、縦、横ともグレーのスクリーン部分いっぱいに画面が伸びます。
身長152センチの私の場合、目線はスクリーンの高さの、下から3分の1あたりでした。

こちらのシアターはI~K列がプレミアシートになっているので、普通席を選ぶならその前後あたりがよいのではないかと思いますよね。でも私はF列でちょうどよかったです。

IMAXでH列に座った時よりもスクリーンが近いので迫力があり、「包み込まれるような没入感」を感じました。目線を下げなくていいので、字幕が読みやすいという点でも正解でした。

心配していた前後の段差に関しては、スクリーン4と同様しっかり高さが確保されており、どの席に座っても、前の席の方の頭が気になるということはないと思います。

音響は立体的で、とても迫力がありました。アクション映画だけでなく音楽映画にもうってつけです。

『名もなき男の歌』と『名もなき者』


数年前名画座で見た『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(現代:Inside Llewyn Davis)。

似たような日本語タイトルですが、実際、1961年にギターを手にニューヨークにやってきたミュージシャン志望の若者のストーリーというところも同じ。

ちょっと女にだらしないけど、憎めないかわいらしさがあるキャラクターというところまで一緒です。

しかし、ボブがルーウィンと違うのは、1曲聞かせれば、客も音楽関係者も虜にしてしまう圧倒的な才能を持っていたところです。

『インサイド~』のラストに、ルーウィンの出入りしている店で演奏中のボブ・ディランがちらりと映り、確か「ここからボブ・ディランが誕生する」といった字幕で終わったように思います。

ですから、『名もなき者』はその続編を見ているようでした。

私が生まれた1960年代という激動の時代に、人々の心を大きく動かした若き日のボブ・ディランと、彼を取り巻く人々の思いや、音楽の流れがよく分かる映画でした。

「風に吹かれて」の歌詞の深い意味も初めて知りました。

5年かけて歌とギターを特訓したというボブ役のティモシー・シャラメが素晴らしかったです。

ラジオの生番組で、黒人のブルースシンガーとピートと3人でセッションするシーンに、特にグッときました。ギターを手に生まれてきたような、あのこなれ感……見事です。

映画が終わった18時過ぎに、ロビーの窓から撮った1枚。
映画でニューヨークの気分を味わい、「都心のセントラル・パーク」をしばし眺めて帰宅しました。

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