ホール客席からの見え方と、海外アーティストのライブを素人目線でレビューするシリーズです。
今回はパシフィコ横浜・国立大ホール、1階Bブロック31列からの見え方と、ジャーニー結成50周年ライブについて書いてみたいと思います。
Kアリーナ横浜についても感想を書いています。よろしければこちらもご参考にどうぞ。↓
Kアリーナ横浜スタンド席 レベル5、レベル7からの見え方【モトリー・クルー&デフ・レパード 2023】
目次
東京からもアクセス良好
ヨコハマの海辺にあるホールですが、新宿三丁目駅からでも、急行を利用すればたった38分で行けます。東京メトロ副都心線と東急東横線直通の、みなとみらい駅から徒歩5分です。
海が一望できる絶景のロビーや、マリンブルーの絨毯、高級感のあるゆったりとした座席。エントランス近くの桟橋の景色もあいまってすべてが美しい。
それもそのはず、公式サイトによれば、多国語同時通訳設備のある「東日本唯一の国立国際会議場」であり、コンサートはあくまで二次的な用途でしかありません。
そのためか昨年初めて行った時の印象では、ステージに対して客席の幅が広すぎ、1階の段差も緩く、見づらい席が多い気がしました。
UDOプレミアムでチケットを申し込んだけど…
昨年、ウドー有料会員の予約開始時間と同時にドゥービー・ブラザーズのチケットを申し込んだところ(席は先着)、5列目のセンターブロックという素晴らしい席に当たりました。
ライブ当日、演奏が間近で見られる、聴ける素晴らしさは想像以上でした。
主催や会場が同じ今回のジャーニーのライブも、前回同様、予約時間ジャストに申し込んだのですが…
残念ながらBブロック。
総立ちになった時152センチの私でも、メンバーが見えるだろうか??
通路横の席なので、多少ズレれば見やすいかなあと、淡い期待を胸に出かけました。
当日のステージ配置と1階座席
座席データ
パシフィコ横浜・国立大ホール(国立横浜国際会議場)
最大:5,002席(1階席3,260席、2階席994席、3階席748席 可動席含む)
●左右端のブロックを除き、1ブロックは1列12席。
●一番席数が多い列は24、25、35、36列の1番~80番。
●ステージセンターは40番、41番。
●真ん中通路の前(A)は1列~28列。通路後ろ(B)は29列~47列。
この日は、
●1列目~8列目にはステージがあり、最前列は9列目。
●ステージ幅はセンター隣のブロックの途中までしかなく、左右は機材。
Aブロック(通路前)の赤、緑、ピンクの星印から撮影した写真はこちらに掲載しているので、よろしければご覧ください。 ↓
パシフィコ横浜 国立大ホール 1階席からの見え方【ドゥービー・ブラザーズ 2023】
黄色の星印の位置に座りました
自席から見え方。↑
もちろんオープニングから総立ちです。
よかったー! 想像よりもよい席だったし、ステージがよく見えました。
しかしその理由は、VIP席と思われる29列(前に通路がある席)のセンターブロックがほぼガラ空きだったため。
そしてAブロックの最後列あたりがご覧のとおりスタッフ席だからです。
もちろん私の前の列は埋まっているので、視界が開けてステージ全体が見渡せる、ということはなかったものの、写真のとおり、センターに近い席だったので位置もよく、演奏がよく見えました。
チケット完売なのに、VIP席ガラ空きは「???」
しかし、ここに男性がズラリと立つと、もう私の場合完全にアウトだったので、とてもラッキーでした。
通路横の席は得なのか?
通路横の席なら多少ズレれば見えるかも、と先ほど書いたのですが、10センチでも通路にズレる客がいると、すかさずスタッフが飛んできて注意しており、その目論見は外れました。
頭上撮影こそ注意してほしい
ニールのギターソロの時、頭上に高くスマホを掲げて動画撮影している人が前のほうにおり、ちょうどニールのギターと、そのスマホが重なってしまって、ギターソロが全然見えなかった(怒)
たとえ撮影OKでも、スマホはせいぜい自分の体に隠れる位置で撮影してもらいたいです。
それに、帽子をかぶってライブに来るのもやめてほしいなー。
Bブロックの段差は10センチほど
真ん中の通路より前の席は緩いスロープ、通路より後ろの席には、10センチあるかないかの低い階段1段分しか、前列との段差がありません。
最後列から眺めても、下の写真のとおりあまり高さがないので、個人的には、もうちょっと段差があれば、1階後方でも見やすいのになあと残念です。2階席が低めのようなので、おそらく2階前方はかなりの良席だと思います。
昨年のドゥービーの公演時に撮った写真など、Bブロックからの写真をまとめて掲載します。
肉眼ではもっとステージが近く、座って見るような公演なら最後列も悪くないなあと思いました。しかし段差があまりないので、総立ちになると厳しそうです。
アーネルのボーカルに感動した
ジャーニーは2017年に来日しているそうですが未見でして、今回初めて参戦。
アーネルのボーカルに魅了されました。
スティーブ・ペリーが脱退したことは知っていましたが、多忙すぎてロクに予習できず出かけたライブ。ステージに颯爽と登場したアーネルを見た私は
「え? 佐野元春?」
他のメンバーよりずっと小柄で、きゃしゃなアジア人です。
第一印象で佐野さんみたいと思ったせいか、勝手にアーネルの声はハスキーなんではと思ってしまっただけに、その第一声に圧倒されました。なんと美しいこと。(注:佐野さんのボーカルも大好きです)
バラードの素晴らしさ
中盤の“Open Arms”と“Faithfully” が私にとってはクライマックスでした。
スティーブ・ペリーのボーカルは生で聴いたことがないので比較は難しいですが、アーネルの声質はスティーブに似ているけど、もう少しやわらかい感じ。
そのせいか、バラードがぴったりです。
“Open Arms” も“Faithfully” もこんなきれいな曲だと思わなかった。生で聴いてほんとに感動しました。
何年経っても爽やかな兄さんたち
ニールのギターには哀愁があり、サンタナ・バンドにいたのもなるほど~と思ってしまいました。
ジャーニーの曲は歌詞もさわやか、曲もさわやか。だから若かりし頃の私はバンドで演奏したことがあったにも関わらず、「売れ線狙い」と思ってあんまりジャーニーを真面目に聴かなかった。
すみません!!<(_ _)>
ジャーニーは今でもさわやかで、曲を聴いていると元気になれる素晴らしいバンドでした。ノンストップで20曲以上も演奏してくれるなんて、なんてサービス精神旺盛なんでしょう。
ドラムのディーン、キーボードのジェイソンもリードボーカルを取ります。2人ともニールに声が似ていてハイトーンだし上手い。だから、コーラスもとてもきれいでした。
ラストの“Don’t stop believin’”、“Separate Ways”、“Anyway you want it“ という怒濤の3連発には興奮しました!
男女の別れを歌った“Separate Ways”をなぜWBCのテーマ曲にしたのか、まったくもって意味不明ですが(笑)この曲が聴きたくて来られた若い世代の方もいらしたのでは?
80年代ロックファンとしては、どんどん昔の曲を使ってほしいものです。
ジャーニーのグッズの中に、きれいなパステルカラーのタイダイTシャツがありました。
演奏もいつまでも変わらないさわやかなパステルカラー。疲れ気味だった心が癒やされ、すっかり元気になって帰宅した私でした。
ライブのまとめ
日時:2024年10月21日(月) 19:00~
チケット代:S席 18000円
公演時間: 2時間10分くらい
客の男女比: 6:4(ざっと見の印象ですが女性は3~4割の間くらい)
セットリスト
1.Only the Young
2. Be Good to Yourself
Guitar Solo (Instrumental Neal)
3.Stone in Love
4.Keep On Runnin’ (Deen Castronovo on lead vocals)
5.Ask the Lonely
6.Escape
7.Let It Rain
8.Lights (Deen Castronovo on lead vocals)
9.When You Love a Woman
10.Chain Reaction
11.Girl Can’t Help It (Jason Derlatka on lead vocals)
12. Send Her My Love
13.Who’s Crying Now
14.Lovin’, Touchin’, Squeezin’
Piano Solo (Jonathan, instrumental to open arms)
15.Open Arms
16.Faithfully
17.Line of Fire
18.Dead or Alive
Guitar Solo(Neal, instrumental to Wheel in the sky)
19.Wheel in the Sky
20.Separate Ways (Worlds Apart)
21.Don’t Stop Believin’
22.Any Way You Want It
出典: Setlistfm
来日メンバー
ニール・ショーン - Gt.
ジョナサン・ケイン - Key.
アーネル・ピネダ -Vo.
ディーン・カストロノヴォ - Dr.
トッド・ジェンセン - Ba.
ジェイソン・ダーラトカ - Key.
出典:UDO音楽事務所