ときめきDays

ときめきDays ~Young at Heart~

コンサート 座席と見え方

東京国際フォーラム ホールA 1階31列端からの見え方【ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート 2021】

東京国際フォーラム ホールA 1階31列端からの見え方【ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート 2021】

2021年4月18日(日)、東京国際フォーラムで開催された筒美京平さんのトリビュート・コンサートに行ってきました。ほどなくして緊急事態宣言が再び発出されたことを思うと、予定通り開催され、生で楽しめたのは幸運だったとしか言いようがありません。会場はホールA。1階3,025席、2階だけで1,987席、計5,012席という大ホールです。

新聞で告知を見るなり興奮した私は、「絶対前のほうで見たい!!!」と思いましたが、そううまくは行かないもので、先行予約で取れた席は31列目の端っこでした。この席からの見え方と、盛りだくさんでまだ咀嚼しきれてないようなコンサートの内容についてご紹介したいと思います。

ホールA1階の座席表

私が座ったのは、赤い星印のあたりです。

出典:東京国際フォーラム公式サイト

1階31列80番台からの見え方

ステージの見え方はこういう感じです。(開演前)

思っていたほど遠くなく、ちょっとホッとしました。端のブロックは、28列目あたりから席の並びが千鳥になっており前の人の頭が邪魔になりません。絶妙な角度に座席が配置されているので、見やすかったです。
ステージとの距離感は、上の写真そのものでした。

ステージはさほど遠くないと言っても、さすがに出演者の細かい表情までは見えないので、舞台奧と両サイドに設置されているビジョンについつい目が行きます。ビジョンとご本人を交互に見ながら、生歌を楽しむといった感じです。
今回はソロ歌手の方がステージセンターで歌うことが多く問題なかったのですが、バンドのライブや舞台系だと少しステージ上手の奧が見切れるかもしれません。ご覧のとおり段差が緩やかなので、総立ちになるようなライブだと、前の人の身長によっては見にくいと思いました。

豪華すぎて夢のようだったS39年生まれの私

主に昭和を彩ったベテラン歌手の方々が、ここまで勢揃いすることはなかなかないと思います。私は地方出身なので、テレビの歌番組を観覧した経験がありません。この歳になってやっと観覧チケットが当たったような感動と興奮がありました。出演者の方々が、皆さんお若くて当時とルックスが変わらないせいもあり、私の心はすっかり子供時代に戻っていました。
*2021年9月21日追記  公演の模様はWOWOWで10/3(日)午後5:00から放送されることが決定しました。(オンデマンドでの見逃し配信あり)

何はともあれ、このセトリ

まずは曲目をご紹介します。

下のリストを見ると、昭和のヒット曲を集めたコンピレーション・アルバムのようですね。この43曲(バンドのみを入れると45曲)を、すべてフルコーラスで聴くことができたんです。

2021年4月18日(日)公演
No. 「TITLE」/ARTIST(オリジナル)


<第1部>
01. OVERTURE / 船山基紀とザ・ヒット・ソング・メーカーズのテーマ① / バンドのみ
02. ブルー・ライト・ヨコハマ / 伊東ゆかり(いしだあゆみ)
03. 誰も知らない / 伊東ゆかり
04. 雨がやんだら / 夏木マリ(朝丘雪路)
05. 真夏の出来事 / 平山三紀
06. 芽ばえ / 麻丘めぐみ
07. わたしの彼は左きき / 麻丘めぐみ
08. 赤い風船 / 浅田美代子
09. にがい涙 / AMAZONS (スリー・ディグリーズ)
10. セクシー・バス・ストップ / 野宮真貴 (浅野ゆう子)
11. ロマンス / 岩崎宏美
12. 木綿のハンカチーフ / 太田裕美
13. 九月の雨 / 太田裕美
14. 東京ららばい / 森口博子(中原理恵)
15. リップスティック / 森口博子(桜田淳子)
16. 青い地平線 / ブレッド&バター
17. 哀愁トゥナイト / 大友康平 (桑名正博)
18. セクシャルバイオレットNo.1 / 大友康平 (桑名正博)
19. センチメンタル・ジャーニー / 松本伊代
20. 夏色のナンシー / 早見優
21. あなたを・もっと・知りたくて / 武藤彩未(薬師丸ひろ子)
22. 卒業 / 斉藤由貴

<第2部>
23. Romanticが止まらない / C-C-B
24. Lucky Chanceをもう一度 / C-C-B
25. WAKU WAKUさせて / AMAZONS featuring 大滝裕子(中山美穂)
26. なんてたってアイドル / 乃木坂46(伊藤純奈 & 樋口日奈)(小泉今日子)
27. Oneway Generation / Little Black Dress(本田美奈子)
28. 抱きしめてTONIGHT / 藤井隆(田原俊彦)
29. 人魚 / NOKKO
30. AMBITIOUS JAPAN! / ROLLY(TOKIO)
31. バンドメンバー紹介曲 / 船山基紀とザ・ヒット・ソング・メーカーズのテーマ② / バンドのみ
32. 男の子女の子 / 郷ひろみ
33. よろしく哀愁 / 郷ひろみ
34. 甘い生活 / 野口五郎
35. グッド・ラック / 野口五郎
36. 時代遅れの恋人たち / 中村雅俊
37. 海を抱きしめて / 中村雅俊
38. たそがれマイ・ラブ / 大橋純子
39. 飛んでイスタンブール / 庄野真代
40. モンテカルロで乾杯 / 庄野真代
41. さらば恋人 / 松崎しげる(堺正章)
42. 魅せられて / ジュディ・オング

<アンコール>
E-1. オレンジの雨 / 野口五郎
E-2. シンデレラ・ハネムーン / 岩崎宏美
E-3. また逢う日まで / 松崎しげる(尾崎紀世彦)

https://kyohei-tsutsumi-live.com/ より

幕開けから涙

幕が上がり、1曲目のイントロが流れてきた瞬間に涙があふれました。「来てよかった!!」と心から思いました。

(終演後に撮影)

その理由ですが、まずバンドの人数が多くて音が素晴らしい。ホーンセクション、ストリングス、女性コーラスもいて本格的です。

そして、ステージセットに懐かしさを感じたこと。中央に階段、左右にバンドというセッティング。ニューヨークの摩天楼をイメージしたような、シンプルで洗練されたステージセットは「サウンド・イン・S」のような感じ。ステージ前方の縁取りにボール型の電飾が使われていて、「8時だヨ! 全員集合」の舞台みたい~なんて思っているところに流れてきたのが、ホーンセクションの♪パッパパッパー、パッパパッパーという「ブルー・ライト・ヨコハマ」の耳なじみあるイントロ。
演奏はオリジナル・アレンジのままです。一瞬で子供時代に引き戻されました。

音楽に焦点を当てたシンプルな構成

意外だったのは司会者がいないことです。曲目紹介はビジョンで行われ(無音)、歌手が登場、歌ってははける、を繰り返し非常に淡々と進行します。ステージの後ろから歌手が現れて階段をおりてくるところは、『ロッテ 歌のアルバム』を彷彿とさせ、「玉置宏の名調子はないのか?」 と最初は少し物足りなく感じたりもしました。

曲数が多いから、きっとフルコーラスは歌わないだろう、メドレーで流すところもあるかも。これだけのスターが一同に会すので、ひな壇に座って「先生の思い出を語るコーナー」などあるのでは…などと予想していましたが、全部外れました。演出的なことはまったくなく、ひたすら楽曲を聴かせることだけに集中したコンサートでした。その結果、内容は恐ろしいまでに濃く、贅沢すぎて夢を見ているようでした。

テレビで見ていたあの人、この人

5000人超の観客全員にアンケートを取ったら面白そう。1人1人、感想欄に書くことが全然違うと思います。
どの歌手や曲がよかったか、というと、あくまで私の個人的な好みになってしまいますが、女性なら、太田裕美さんの「セプテンバー・レイン」。たたみかけるような後半の切ない盛り上がりが素晴らしい。太田さんは、かわいらしい方ですが、アーティストっぽくて昔憧れていました。前日はピアノ弾き語りで「雨だれ」を歌われたそうで、そっちも聴きたかったなあ。
そして一度生で聴いてみたかった岩崎宏美さん、NOKKOもうれしかったです。それに、ジュディさんの「魅せられて」。あの蝶々のようなドレス姿をまさか生で拝めるとは思いもしませんでした。

浅丘めぐみさんが登場した時は、小学校帰りに駄菓子屋さんでブロマイドくじを引き、浅丘さんが出て大喜びしたこと、お姫様カットが流行ったことなどを思い出しました。
どの曲を聴いても、いろんな思い出がよみがえって笑みが止まりません。隣の美代ちゃんは今も可愛いままで、会場がどよめいていました。

男性だと、郷ひろみ→野口五郎→中村雅俊という、ウソのような3連チャンに鼻血が出そうでした。
私が小学生の時、新御三家の人気はすさまじく、毎日のようにテレビで見ていました。(ヒデキに「恋する季節」歌ってほしかったです…)郷さんの「よろしく哀愁」が聴けたのはうれしかった。野口さんのダジャレには、「カックラキン大放送」を思い出しました(笑)
雅俊さんは私にとっては「俺たちの旅」のカースケなのですが、ひょうひょうとしたトークに、「やっぱりカースケだ…」と思ってしまいました。
松崎しげるさんは、残念ながら「愛のメモリー」(作曲:馬飼野康二氏)ではありませんでしたが、名曲を歌い上げました。低音から高音まで、さすがの歌唱力でした。

筒美さんの偉大さを肌で感じた

このようにまとめて何十曲も聴いてみると、いろんなタイプの曲が書ける方だったことに改めて驚きます。
どんな作曲家にもクセとか傾向とかありそうな気がするんです。たくさん書いていると似通ってきたりしそうですけど、筒美さんの曲に、それはみじんも感じません。
私が生まれて初めて親にねだって買ってもらったシングルレコードは南沙織の「ひとかけらの純情」です。調べてみたら、これも筒美さんの曲でした。
物心ついて、テレビやラジオで親しんできた曲、修学旅行のバスの中で“アカペラ”で歌った曲、社会人になってカラオケスナック(注:カラオケボックスではありません)で盛り上がった曲など、どの曲を聴いても当時の思い出があふれてきます。
偉大な作曲家の楽曲に耳を傾けつつ、思い出の扉が1つ1つ開くような…。とても幸せで、特別なひとときでした。

筒美京平の世界 イン コンサート まとめ

チケット: S席15,000円
公演時間: およそ3時間半(休憩を入れトータル4時間弱)

演奏:『 船山基紀とザ・ヒット・ソング・メーカーズ 』
船山基紀(音楽監督・指揮) 
中西康晴 / 安部潤(Keyboards) 
土方隆行 / 増崎孝司(Guitar)
吉川忠英(A.Guitar)  
髙水健司(Bass) 
山木秀夫(Drums) 
斉藤ノブ(Percussion) 
AMAZONS:大滝裕子・斉藤久美・吉川智子 (Chorus)
ルイス・バジェ / 竹内悠馬(Trumpet) 
鍵和田道男(Trombone) 
アンディ・ウルフ(Saxophone) 
石亀協子Strings

公式ページより

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