仕切りのないトートバッグや布バッグの中はゴチャつきがちで、いつも引っかき回して物を探してしまう私です。
一時期流行ったバッグインバッグというものも試してみましたが、収納力がありすぎて何でも入ってしまうため、結局必要な物がさっと出てこない…。しかも不透明な素材だと、どのポケットに何を入れたか分からなくなってしまいます。
シンプルで、必要最小限のものをさっとしまえて、さっと取り出せる。そんなバッグインバッグが欲しくて、手作りしてみました。作り方は簡単ですので、よかったらお試しください。
視認性のよさでは透明に優るものなし
なにげなくA42つ折りのカードケースを反対側に折り曲げてバッグインバッグにしてみたところ、これがものすごく使いやすくて! 入り口が裂ける度に買い換えていたのですが、もう少し長持ちさせる方法はないものかと考えて作ってみたのが今回のWポケットです。
文具店やダイソーなどに売っている安価なA4のソフトカードケースを2枚重ねにして、ポケットの2つあるケースを作ります。
こんなふうに完成します
マチがないことがかえって都合よく、長財布、メガネケースなどが立てて入れられます。ビニールだけに湿った物にも強く、小さな折りたたみ傘なら雨をさっと切って入れておけます。
ソフトでありながらハリもあるため、チケット、フライヤーなど折り目をつけたくない紙類もきれいに持ち運べます。
ソフトケース1枚だと、フニャフニャして物が入れづらく使い物になりません。
ところが2枚重ねて貼り合わせると、バッグの中でよれることがなく、しっかり形を保ってくれるため布のバッグでも立てかけられるようになります。
ソフトケース2枚を貼り合わせるだけでもいいのですが、周囲に布を巻くことでビニールケースの入り口や底が裂けにくくなり、格段に長持ちします。また、ビニールケースの鋭利な角を丸めることで、バッグの内張りに傷をつける心配がなくなります。
材料
1.ソフトケースA4サイズ2枚
2.バイアステープ(★今回は幅20ミリのものを使用。最後の「作ってみての反省点」をご一読くださいませ)
3.布用両面テープ幅10ミリ
★写真に写っているプラスチック用接着剤も両面テープ代わりに使えますが、テープの表に接着剤がしみ出したり、はみ出したり、きれいに貼るのは難しいです。(実験済み)
作り方
1.1枚のソフトケースの周囲に両面テープを貼り、もう1枚と背中合わせに貼り合わせます。
2.貼り合わせたソフトケース両面のサイドと底に両面テープを貼り、片側ずつバイアステープを貼っていきます。角でテープを切る必要はありません。バイアステープだけあってよく伸びるので、少し伸ばしながら角をくるんでいきます。
★注…始めと終わりは1センチほどテープの余分を残しておいてください。
3.貼り合わせた背の入り口にも両面テープを貼り、バイアステープでくるんで補強します。
4.最後に両側に残っている余分なテープを真ん中で切り、それぞれのバイアステープの裏に両面テープを貼って、内側に折り込んで貼ります。
できあがり
作ってみての反省点・気付いた点
ビニールケースを貼り合わせると厚みが出るので、20ミリのバイアステープだと幅が足りず、片面は折り返しを広げて貼りました。
人に見せる物でもないので私は気になりませんが、表裏のバイアステープの幅を同じに仕上げるなら、25ミリくらいのバイアステープを選ぶといいでしょう。
もしくは、両面テープを20ミリ幅のものにして最初からケース両面をくるむように貼り、少しずつ剥離紙をはがしながらバイアステープを貼っていくという方法もあります。
幅広のリボンも使えますが、その場合はバイアスのようには伸びませんので、角でいったん切って一辺ずつ貼っていくといいでしょう。
材料の紹介
☆布用両面テープ
「超強力」と書いてあるので結構ビビっていたのですが、貼り直しもできて、とても使いやすかったです。接着剤より扱いやすく、縫うより手軽。3、5、10、15、20、50ミリがあります。
★ご参考★こんなテープもあります。CAPTAIN88 キャプテン SAFARI サファリ バイアステープ ふちどり 12 12mm幅×2.5m巻 #6 迷彩 グリーン系
★合皮の商品もあります。合皮バイアステープ 両折 巾24mm 1.5m巻 ゴールド・シルバー
バイアステープ+両面テープは最強コンビ
★中身の視認性がよく、なおかつソフトなカードケースは使い勝手がいいものの、入り口が裂けやすく短命なのが難点です。しかしその弱点を布テープがいい具合に補ってくれることに気付きました。しかも両面テープを使えば貼るのがとにかく簡単!
私は下の写真のDELFONICS デルフォニックス ビニールブリーフケースの大ファンなのですが、破れる度に買い換えてきたので、こちらも裁縫箱で眠っているバイアステープで補強してみようと思います!