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コンサート 座席と見え方

神奈川県民ホール 2階席、3階席からの見え方

神奈川県民ホール 2階席、3階席からの見え方

ホール客席からの見え方と、公演の感想を素人目線でお伝えしているこのシリーズ、今回は神奈川県民ホールを取り上げました。

久保田利伸さんのライブで座った3階席(2024年12月)と、横浜バレエフェスティバル(2023年)で座った2階席について紹介しながら、来春50年の歴史に幕を下ろすこちらのホールについて記録しておきたいと思います。

パシフィコ横浜について書いています。よろしければこちらもどうぞ。 ↓
パシフィコ横浜 国立大ホール 1階席からの見え方【ドゥービー・ブラザーズ 2023】

パシフィコ横浜 国立大ホール 1階Bブロックからの見え方【ジャーニー 2024】

Kアリーナ横浜についてはこちら。↓
Kアリーナ横浜スタンド席 レベル5、レベル7からの見え方【モトリー・クルー&デフ・レパード 2023】

駅から徒歩5分の好アクセス

1999年このホールにバレエ(東京バレエ団『ジゼル』 主演マラーホフ&フェリ)を観に行った時、JR関内駅から遠すぎて(徒歩15分)開演に遅刻しそうになりまして……。それ以来すっかりこのホールから足が遠のいていました。

しかし2004年にみなとみらい線が開通し、いつの間にか駅から徒歩5分で着けるアクセスのよいホールになっていました。最寄り駅は「通勤特急」や「急行」も停まる利便性のよい日本大通り(にほんおおどおり)駅です。

横浜球場が近いだけに、駅ナカはベイスターズのポスターだらけ! しかしホームの駅名看板上にもベイスターズのプレートが付いているのには驚いた。カープファンが多く訪れる広島駅ですらこれはない(笑)

駅からホールまでステキな建物でいっぱい

日本大通り駅は構内にレンガが使われ、レトロ感満載です。調べてみたらやはり歴史的建造物でした。コーナーのアールが美しい。駅に足を踏み入れた途端にタイムスリップしたような、外国の駅を訪れたような、幸せな気分になります。

日本大通り駅のある横浜情報文化センター(旧横浜商工奨励館)。
写真は公式サイトよりお借りしました。

昭和初期の建物好きとしては見逃せない、1921 年に建造された「露亜銀行横浜支店」。
2006 年、横浜市指定有形文化財に選ばれ、現在は結婚式場に。

駅の出口に面した日本大通りからハイアット・リージェンシーの角を曲がってホールへ。クリスマス前のハイアットの装飾は夢のように美しかった。

神奈川県民ホールに到着。昨年マチネに行った時は気づかなかったけど、夜は壁一面のガラスから赤い内装が見え、レンガ色の外階段とマッチしてとてもきれいです。


神奈川県民ホール 大ホール概要

定員(収容人数)2,493人
座席数車椅子席立見スペース
1階席1,509席6席(補助席10)50人
2階席304席
3階席620席
2,433席

●1階席は32列。センターブロックの席は微妙に配置をずらし、前列の人の頭とかぶらない配慮がなされています。両端の席は20列まで斜め向きの配置。

●2階席は両袖が1列~12列。正面向きの席は9列~10列、または~12列までと少なめです。

●3階席も両袖が1列~12列。正面向きの席は4列~14列。

3階5列 
久保田利伸「佐藤さん、いつものでよろしいですか?」ツアー

上の写真の黄色の星印の席からの見え方です。もっと見下ろす感じだろうと思っていたので、意外と低くて見やすかったです。
両袖の席を除き、3階の最前列は「4列」なので、実際は2列目でした。
ご覧のとおり手すりが低めのため、最前列は立ち見禁止。
そのおかげで、2列目の私は座っていてもよく見えラッキーでした。
もちろん立ってもいいのですが、3階だと、ちょっと後ろの席の方に気をつかってしまいます。

写真ではステージが暗くてよく見えませんが、ダンサー4人がそれぞれのお立ち台で踊れるようにセットが立体的に組んであります。
3階からだと、ダンサー全員の動きも、ステージより数段高い位置にいるバンドメンバーの演奏も、とてもよく見えます。特に1階からだとまず見えない、下手奥にいらっしゃるDJ DAISHIZENさんのスクラッチがよく見えて面白かった。

反対に、3階が今ひとつと感じたのは、どうしてもステージから遠いためノリにくく、1階のお客さんの盛り上がりや一体感がうらやましく感じられる、ということです。
3階はかなり急勾配になっており、同じ3階と言えども最前列と最後列ではまったく高さと遠さが違います。3階であれば、通路より前にある9列までの席なら比較的見やすいと思います。

姿は若々しく音楽は円熟

あの、ファンキーで甘い歌声はお若い頃とまったく変わらず、第一声を聞いた瞬間、来て良かったと心から思いました。アドリブを入れないと、口パクと思われるほどの完璧なボーカル! 声量や高の伸びがすばらしく、その歌唱力に圧倒されました。

3階から見る限り、久保田さんはスリムで身のこなしも軽やか。20歳以上若く見えます。

しかし、ミラーボール光る中でのオープニングDJや、ダンサーやコーラスのメンバーをぜいたくに配するステージ演出に、とてもこだわりを感じたし、バンマスとしての久保田さんは、ちょっと怖いほど厳しい(笑)。見た目はお若いけど、やっぱり中身は豊かな経験をもつベテラン・アーティストです。
人気絶頂の時にアメリカに行ってしまい、もったいない…と思ったりしたけど、ニューヨークでの経験が、しっかり今につながっているんだなぁと感じました。

ライブに行きたいと思った20代の時には、すでにチケットが取れない人気アーティストになっていた久保田さん。うん十年経って生でようやく聴けたのですが、歌よし、演奏よし、ダンスよしととても楽しく、永遠にこの時間が続けばいいのに、と思った素晴らしいライブでした。

来年は40周年だそうです。周年のツアーが今から楽しみですし、節目の年に紅白出場って流れにならないかなぁ。この素晴らしい歌声をもっと多くの人に聴いてもらいたい!!

2階2列左端
横浜バレエフェスティバル2023

素敵なダンサーがたくさん出演する横浜バレエフェスの時は、2階袖にあたる2列目3番に座りました。(上の座席表の赤の星印の位置)
2階両袖の最前列は1階20列後ろの通路の上になります。ステージに近く、ほとんど見切れもなく、A席でこんなにいいところに座れるんだと感動するほどの良席でした。

バレエの場合、見下ろすような席だとジャンプの高さがよく分からないので、3階以上の席はおすすめできません。その点2階はコールドバレエが最後列までバッチリ見え、フォーメーションの変化も分かりやすく、1階席よりむしろ楽しめると思うのは私だけでしょうか。
特にこのホールの両袖は2階席でもかなり低い位置にあるため、1.5階という感じでお得感があります。

至福のひと時

菅井さんと二山さんのパドドゥを生で観てみたくて、出かけました。菅井さんの踊りって何度見ても全然飽きない。たぶん技術、表現力、音楽性…そういうものをすべて備えている方だけが放つ輝きと魅力があるからだと思います。
特に音楽にピタッと合わせる緩急のついた踊り方はロックミュージックに相通ずるような小気味よさがあり、見ていて気持ちいいのです。

二山さんも初めて拝見しましたが、美しいジュッテとやわらかい着地、空中で静止しているかのような高いジャンプはかつてのマラーホフさんのようで神々しく美しかったです。

後日その日のパドドゥが配信されました。↓

2025年3月末で休館

ニュース記事によると、「配管や空調設備の老朽化に加え、バリアフリー対応も課題として顕在化」とのこと。築50年をもって閉館し、本格的なオペラやバレエに対応できる施設に生まれ変わるそうです。横浜地区はアリーナ会場やライブハウスが多くありますが、「横浜市内の他施設との差別化を図る」と書かれているので、きっとクラシカルでおしゃれなホールになるのでしょう。

大きな窓の向こうに海が見える。向かいが山下公園という絶好のロケーション。
2階ロビー。四角い照明に時代を感じる。
階段はタイル張り。踏むとカチカチと音がする固い素材は、昭和の学校の階段に使われていた素材で懐かしかった。

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