2022年7月に原宿RUIDOが復活。そのオープニングを飾るライブシリーズ「REBIRTH」に、原田真二さんのアコースティックライブもあり、早速出かけてきました。
「ルイード?! 行ってみたい!!」と即反応してしまったのは、その昔、ラジオや雑誌で頻繁にその名を聞いたり読んだりしていたからだと思います。
2007年の閉店前は、アリスの家のようなメルヘンチックな建物の中にあったようですが、今はどんな雰囲気なのでしょう? ワクワクしながら原宿に向かいました。
竹下通りからすぐ
最後に竹下通りを歩いたのはかれこれ10年以上前。コロナの影響か空き店舗がちらほらあり少し寂しい感じになっていました。でも、「カワイイ原宿」のイメージを作ったクレープ店たちは健在です。
原宿駅方面から入って、店構えが目を引く「マリオンクレープ」(左手)を過ぎ、「ANGEL CRAPES」とお洋服屋さん「BURLESQUE」がある建物(右手)の角を曲がり坂道をのぼると、右手にガラス張りの「神宮前115ビル」があります。そのモダンなビルの1階と地下に新生RUIDO がありました。
坂道に並んで入場
建物に沿って坂道に並び、お店の入り口で受付→1階でドリンク引き替え→外階段から地下に降りて会場へ、という流れでした。
1階にコインロッカーがありましたが、数が少なかった(確か10個前後)ので、荷物はあらかじめ竹下通りのコインロッカーに預けたほうがいいでしょう。お手洗いも1階にあります。
地下の会場へ
ライブのポスターやサインが壁いっぱいに飾られた、雰囲気のある階段をおりて会場に入ります。
思っていたより小ぢんまりしたスペースでした。公式サイトによるとキャパは着席100名、スタンディング300名。
フロアマップと席の並び
赤マーカーで囲んだ所が客席スペースです。やや後方の“く”の字のラインに、段差が1段あり、この日は自由席だったので私は段差の上の席(6列目)にしました。
フロアの形が少しいびつで、この日は1列目13席、2列目15席、3列目13席、4列目12席、5列目8席というような席配置になっていました。
会場が小さいので着席の場合どの席からでもよく見えますが、小柄な方は、段差の上の最前列がオススメ。高さがあるので見やすいです。段差上には席が3列あり、確か全部で8列だったと思います。
私は素人なので確かなことは言えませんが、音響がとてもよい会場という印象を受けました。音に包み込まれるようで反響が心地よいのです。
アコースティックで聴かせる力
今回久しぶりにアコースティックのライブに行き、真二さんのギターの上手さを改めて感じました。
バンド編成で作られた曲を、そのイメージのままアコースティックギター1本で表現するのは、至難の技だと思います。
E・クラプトンのレイラにアコースティック・バージョンがあるように、アコギでやる時は別のアレンジに変えたりすることも多々あると思うのですが、真二さんは原曲アレンジのイメージをそのまま生かして音数の多い伴奏ができてしまう。
アマチュア時代にヤマハのビッグバンドでギターを弾いておられたそうですが、ジャズコードなどを使って多彩な弾き方ができるので、ほんとに聴き惚れます。
その昔、♪おせちもいいけど、カレーもね♪ というCMフレーズがありましたが、♪ピアノもいいけど、ギターもね♪な真二さんです。コード進行がおしゃれで何年経っても曲が古びない。
久々のアコースティックライブを堪能し、CDにサインをいただいてご機嫌な私でした。
’84年のこと。友人が渋谷の「屋根裏」に連れていってくれた時の衝撃は忘れられません。崩れそうなビルの小さな1室でステージから発せられていた熱量の凄まじかったこと! 広島の学生だった私は、「これが東京なんだ~!」と興奮したものです。
その時出演していたのは ROGUEというバンドでした。「RUNAWAY GIRL」という曲がとてもよく、フレーズも覚えていたので、先ほど検索してみたらMVが出てきて感激。私は音楽から離れてしまい存じなかったのですが、あれからメジャーデビューし、武道館で単独公演をしていたことを知りました!
屋根裏のあの日、お客さんはまばらだったのに…。
復活したRUIDOからも、屋根裏や旧ルイード同様、これから新たな伝説が生まれていくのでしょうね。