来日アーティストのライブに、ほぼ毎月出かけた2019年。各会場の座席からの見え方と、ライブの感想を、初心者目線ですが、お伝えします。第2回目は、5月までさかのぼっての、billboard live東京です。
電話予約。1人でもOK。
来日アーティストのチケットを買うにはネット予約しか方法はないし、席は選べないと思っていました。しかし! ビルボードには電話予約センターがあり、見え方の希望など相談しながら席を選ぶことができます。素晴らしい!
こういうライブレストランは全部テーブル席なので1人では行きにくい、という先入観も私にはありました。しかし! カウンター席があるので“ぼっち”でも大丈夫なんです。
そういうわけで、ドキドキしながら初めてビルボードに行ってきました。東京ミッドタウン、ガーデンテラスと呼ばれる建物の最上階にあります。きらびやかな吹き抜けの長いエスカレーターをのぼっていく時、ガラス張りの壁から東京の夜景が見えます。気分が上がるったらありません。特に入店のドレスコードはないようですが、おしゃれしていきたい場所です。
カジュアルエリア4階席を選びました
私の席、4A-5番からの見え方です。
4階と言っても、ステージは3階なので、実質2階です。ステージが近いですね。
ビルボードライブの席種は大まかに分けて、サービスエリアとカジュアルエリアの2種類です。カジュアルエリアは4階の両サイドと5階にあるカウンター席のみで、サービスエリアよりも料金が安く、ドリンク付きなのもうれしいところ。デートで飲食するならともかく、音楽だけ聴きたいならこの席で十分だと思うのですが……、空いていました。
音のバランス的には、5階正面のほうがいいのでしょうが、私は4階の左サイドの席にしました。キーボードやドラムスの手元が見える席が好きなんです。
ちなみにステージ前のテーブル席最前列は、5cmくらいステージにはみ出しているような。(笑)この日一番ステージ前方に立っていたのがサックスを演奏する時のアンディーさんでした。一番前に座っているお客さんとたぶん50cmくらいの距離だったと思います。
チケットをバーカウンターに提示し、カクテルをいただいて、ほろ酔い気分の頃、ライブが始まりました。
変わらぬ透明な歌声
オープニングの“All right”。2人の女性バックボーカルが半分くらいメインで歌っていたので、もしやサビは全部彼女たちが歌うという構成なのか? クリストファーは声が出ないのか? と不安になりました。
結果を申しますと、女性ボーカルをフィーチャーした曲も何曲かあったのは確かですが、クリストファーの美しい歌声は健在でした(ホッ)。やっぱり圧巻は“ニューヨーク・シティ・セレナーデ”。ビルボードという大都会の洗練された空間に、これほどぴったりの曲はないんじゃないかな~。
それから、2018年に発表した最新アルバム『Take Me As I Am』からのナンバー“Roberta”もよかった!! ジョニ・ミッチェルに捧げられたこの曲、ステージ背景のスクリーンに若かりし日のジョニのモノクローム映像が流れるなかでの演奏でした。
クリストファーは1951年生まれです。60代後半になってもRobertaのような透明感のあるみずみずしい曲が書ける感性に感銘を受けました。この曲を聴くと、10代の少年の切ない想いが伝わってくるようです。MCの印象も朴訥でシャイ。「永遠の少年」の美しい歌声と洗練された演奏を、おいしいお酒と共に堪能した夜でした。
ライブのまとめ
座席 カジュアルエリア 9800円 (ワンドリンク付き)
演奏時間 約80分
男女比(ざっと見) 6:4
セットリスト
1.All right
2.Never be the same
3.Sailing
4.Baby it’s all you
5.I really don’t know any more
6.Roberta
7.Authur’s theme(Best that you can do)
8.The light is on
9.Talking in my sleep
10.Say you’ll be mine
11.Minstrel gigolo
12.No time for talk
13.Ride like the wind
来日メンバー
クリストファー・クロス / Christopher Cross (Vocals, Guitar)
マーシャ・ラミレス / Marcia Ramirez (Background Vocals)
ステフシニー・カリー / Stephcynie Curry (Background Vocals)
ジェリー・レオニード / Jerry Leonide (Piano, Keyboards)
アンディー・スズキ / Andy Suzuki (Saxophone,Keyboards)
ケビン・レヴィレンド / Kevin Reveyrand (Bass)
フランシス・アーナード / Francis Arnaud (Drums)
〈ビルボードライブ東京公式ページより〉